論文日記202110

10月25日 (月)

'Active region chromospheric magnetic fields Observational inference versus magnetohydrostatic modelling'
Vissers et al. 2021(https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2021arXiv210902943V/abstract)

[背景]SDO/HMIによって全球の光球磁場が定常的に取得されていることで、外挿やdata drivenモデルによるフレアの理解が進んできている。一方で現状フォースフリー外挿に用いられているスムージングした光球磁場と彩層磁場は似ていない部分も多い。
[研究目的]光球磁場から磁気静水圧平衡で外挿した磁場と彩層磁場を比較する。
[新規性] モザイク観測を行うことで広視野の磁場mapを取得した点。
[手法] NLTE inversionをSSTのFe、Caの観測に適用することで光球磁場、彩層磁場mapを導出。光球磁場mapを使って磁気静水圧平衡計算を行い、直接観測した彩層磁場mapと比較。
[結論]グローバルな磁場配置はMHSと直接観測は似ていた。直接観測の方が小さいスケールの磁場が多く見えた。磁場の向きに関してはMHSはfibril構造に沿っているものが多かったが、直接観測は沿っていないものも多かった。これに関してはS/Nの低さが原因の可能性がある。
[コメント]自分がとても似た研究していたから引用して欲しいところではあった。inversionの結果は見た感じだとかなりnoisyになっていた。inversionに関しても1次元ではなく2次元的にする必要があるのかもしれない。

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